【世界初!H56Aのマルチメーターが大画面DAに!?】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑪~(オーディオ移設編)
【世界初!H56Aのマルチメーターが大画面DAに!?】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑪~(オーディオ移設編) https://t.co/ld6GFh8rLt @YouTubeより #パジェロミニ #pajeromini #H56A #三菱自動車 #インパネ改造 #pioneer #dmh_sf700 #3Dプリンター #3Dモデル
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2021年4月18日
こんばんは!
行野明設計工房です。
インパネ改造計画、ついに最終回を迎えることとなりました。
とその前に、紹介を忘れていたものがあるので紹介しますね。
それはこちらのグリースです。
これはですね、樹脂にも使用できるリチウム石けん基グリースと言います。これをリンク機構の各摺動部に塗って、リンクを動きやすくすると共に摺動部の摩耗を防いでいます。
グリースも材料との相性があるので、商品の注意書きをよく読んでからご使用頂けますと幸いです。
ということで、本日は仕上げのオーディオ移設を行っていきたいと思います。
とりあえず仮で設置していたファーウェイさんのタブレットですが、とうとう役目を終えることとなりました。
タブレットを撤去した後の空間にオーディオを設置すべく、オーディオ固定用のブラケットを作成していきたいと思います。
まずはブラケットの材質です。
1.亜鉛メッキ鋼板
2.アルミ
3.ステンレス鋼板
の3種を候補とし、各々のメリット、デメリットを検討します。
1.亜鉛メッキ鋼板
〔メリット〕
・既設車体側ブラケットの電蝕リスク低減(車体側ブラケットもメッキ鋼板のため)
〔デメリット〕
・切断面の防腐処理が必要
2.アルミ板
〔メリット〕
・加工性が良い
・軽量
・既設車体側ブラケットの電蝕リスク低減(車体側ブラケットもメッキ鋼板のため)
〔デメリット〕
・強度を確保すると、板厚が厚くなる
3.ステンレス鋼板
〔メリット〕
・強度が高い
・切断面の防腐処理が不要
〔デメリット〕
・加工性が悪い
・既設車体側ブラケットの電蝕リスク有り
本当は亜鉛メッキ鋼板にしたかったものの、切断面の防腐処理が大変なためステンレス鋼板を採用することとしました。
〔余談〕
ステンレスは「ステン:錆び」が「レス:無い」ということで、絶対に錆びないと勘違いされている方も多数いらっしゃるかと思うのですが、実際のところは錆びにくいだけであって錆びない訳ではありません。特に塩素を含むものがステンレスの表面に触れると、表面の酸化被膜が侵されて錆びてしまいます。塩や塩素系漂白剤等を使用した場合は、極力短時間で洗い流すようにしてください。
また、錆びないからと車のボルト類をステンレスに変えている方も多数いらっしゃるかと思いますが、こちらも止めた方が良いです。各材料のメリット、デメリットでも述べた通り、車体側が錆びやすくなります。細かい説明は省略しますが、ステンレスと車のボディなどに使われている鋼板ではイオン化傾向に差があるため、卑金属側になってしまうボディの錆びが促進されてしまいます。
特に雨で濡れる箇所のボルト類は、ステンレス製に交換するのではなく、純正ボルトが錆びる前に塗装し、定期的に点検をして錆が発生しだしたら交換すべきです。
なお、今回は雨で濡れる箇所ではないため、錆を気にする必要はないかと思っています。
続いては、ブラケットの形状を検討していきたいと思います。
形状を検討するにあたって、まずは固定方法をどうするか。
ということでダッシュボードを観察してると、元々のエアコン操作パネル固定用の穴がありますので、この穴を活用するとともにマルチメーター固定部付近に穴を追加すれば固定できるのではないかと思い検討を進めることとしました。
続いてブラケットの形状です。
とりあえず適当に形状を検討し、3Dプリンタで治具を作りました。
この治具をもとに厚紙に型を取って切り取り、車に当てがってどんな感じなのか感触を掴みました。
掴んだ感触をもとに形状を修正し、もう一度3Dプリンタで治具を作って厚紙を切り取り問題が無いか確認しました。これを数回繰り返して最終的な形状を決めました。
形状を決めたら今度は3Dプリンタで作った治具をステンレス鋼板に型取りし、金属切断用のハサミを使って気合と根性で切り取りました。穴はドリルで開けて、曲げ加工は卓上の万力やプライヤーを使って行いました。
かなり力のいる作業だったのですが、何とか形にすることが出来ました。
ただ、何故かマルチメーター側の穴位置がこのような形でズレてしまい、左右対称にできていませんでした。
単純に計算ミスだったのですが、位置的に穴を開け直すことは難しかったのでそのまま行くことにしました。
最後は、マルチメーター下の金属部品に穴を開けて、無事に固定できるようになりました。
そして完成したのがこちらです。
なんということでしょ(笑)
匠の技で見にくい位置にあったオーディオが現代的な見やすい位置にレイアウトされました(笑)
少しイマイチな点として、オーディオ角度を少し寝かせすぎたことと、本体部の出っ張りが気になります。この出っ張りを解消するには、奥行きの短いオーディオに交換するしかないため、これで妥協することとしました。
ということで、おそらくH56A型パジェロミニ史上初!、マルチメーター部付近に大画面ディスプレイオーディオを取付することが出来ました!
見やすくて操作もしやすいので、本当に本当に感無量です!
最初にこの位置へナビを設置できればと思い始めてから約7年、本格的な構想開始から約1年半、実際の作業開始から10ヶ月ほど掛かりましたが、とうとう夢が一つ実現できました!
今後は、センターパネルをもう少し綺麗に仕上げたいのですが、大変そうですので少しずつ進めていければと思います。
ということで、本日もご覧いただき有り難うございました!
ぜひ、また次回のブログでお会いできればと思います。
【今回使用した工具類】
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑩~(風向調整ダイヤル編②)
【エアコン操作パネル移植完了!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑩~(風向調整ダイヤル編②) https://t.co/9G9vgaajqU @YouTube
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2021年3月28日
より#パジェロミニ #H56A #三菱自動車 #インパネ改造 #H58Aエアコン操作パネル流用 #U61Vエアコン操作パネル流用 #3Dプリンター #3Dモデル
こんばんは!
行野明設計工房です。
インパネ改造計画もとうとう10回目になりました。本日は、前回からの続きでエアコン操作パネルの最終にあたる風向調整ダイヤルを上手く機能させるべく検討していきます。
前回は下側のブラケットが風向調整ダイヤルのリンクに干渉してしまったので、今回は丸い立ち上がりのところの径を小さくしてみました。
それがこちらですね。
今度はさらに印刷時間も短くなり、懸念していた強度も意外と行けそうだったのでこれで行ってみました。
上側も更に改良を加えて、強度とフィラメント量の削減という背反する要素を両立すべく設計しました。
これでまた車に取り付けてみました。
結果は下側の部品はうまく取付けできたのですが、風向調整のリンクを動かしていくと上側の部品と干渉してしまい、足用の吹き出し口までしか動かせず、デフロスターの吹き出し口は使えない事が分かりました。
ということで、ようやく上側の部品に集中して設計出来るようになりました。
干渉した部分はワイヤーを固定する金具を取り付けるための部分だったので、ここを逃がす方法を検討していきました。
そして単純に奥側にずらしたのがこれです。リンクの支点も真ん中からフチのところにずらしています。
これはですね、何故か理由は忘れてしまったのですがボツにしました。
そして、並行しながら考えていたこちらを印刷しました。リンクの位置を修正できていないものの、印刷するのに影響はないため放置しました。
そして印刷したのがこちらになります。
とりあえず車につけてみました。結果、リンクの位置に問題がありまして、上手く風向調整が出来ないことが分かりました。加えて、そもそも根本のリンク設計を間違えている事が分かりました。
そして、この間違いを解決するために検討した結果、リンクの支点をもう一つ追加しデュアルリンク化することとしました。
そのデュアルリンク化の第一弾がこちらです。ワイヤー固定金具を取り付けるところとリンクの間がかなりギリギリでですね、色々寸法を調整しながら何とか設計しました。
これを印刷し完成したのがこちらです。
そして、車体に取り付けたのがこちらになります。
この時は、ワイヤー固定用の金具を入手できていなかったため、仮でワイヤー同士を針金で巻きつけて固定し、なんとか風向調整ダイヤルを機能させることに成功しました。
しかしながら、ワイヤーの通っているところが設計上狙った位置ではなくワイヤー固定金具取付け場所の内側を通っているため、ワイヤー固定金具が取付けできませんでした。
そこでその点も踏まえて更に改良したのがこちらです。
最終的には更に部品を分割し、3階建て構造にしました。これでですね何とかワイヤーを狙い通りの位置に持ってくることが出来、何とかうまく動作させられるようになりました。
これで一旦は完成ということで、エアコン操作パネルは全て機能させることが出来るようになりました。
ただ、車体側のハーネスと少し干渉するので将来的にはまた作り変えたいと思います。
今回はここまでとしたいと思います。今回もご覧頂きありがとうございました!
次回は、いよいよオーディオを移設していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
行野明設計工房
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑨~(風向調整ダイヤル編①)
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑨~(風向調整ダイヤル編①) https://t.co/3O5JJQN3pN @YouTubeより #パジェロミニ #H56A #三菱自動車 #インパネ改造 #H58Aエアコン操作パネル流用 #H81Wエアコン操作パネル流用 #3Dプリンター #3Dモデル
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2021年3月23日
こんばんは!
行野明設計工房です。
本日は、エアコンパネルの最終にあたる風向調整ダイヤルを上手く機能させるべく検討していきます。
風向調整ダイヤルを機能させるにあたっての障壁が、パイプの上側にワイヤーが出るところになります。
これを何とかしてパイプの下側から出るようにしたいと思います。
いろいろな案があるかと思うのですが、風向調整のリンク機構周辺を観察しているとブロアモーターの取り付け穴を活用すれば何とかなるんじゃないかと思いまして、ここに共締めする想定で部品を検討していく事にしました。
ということで、早速ブロアモーターを取り外して採寸し、部品を検討していきました。
最初に作成したのがこちらになります。印刷時間とフィラメントの量を削減しようと、このような感じで作りました。マウント部はフィラメントの削減はもちろんなのですが、モータから発生する熱がこもらないようにスリットを入れています。私には何だかパルテノン神殿みたいに見えてしまいました(笑)
採寸が難しかったため、後で調整できるようにベース部は分割式にしました。
早速印刷しようとCuraでスライスしたところ、なんと印刷時間が20時間を超えていました。
流石に20時間以上もプリンタを動かし続けるのは怖かったため、もっと印刷時間を削減できる方法は無いか検討してみました。
そして次のバージョンがこちらになります。これは、シンプルに円形にしてしまえば印刷時間が減るのではないかと思い作成したものになります。
ただですね、世の中はそんなに甘くはなかったです(笑)
これも大幅に時間が掛かってしまうため断念しました。
更に検討を進め、続いてはこのような形状のものを検討しました。
斜めに傾斜させることで強度を持たせつつ、サポート材は極力省き、モータの冷却性にも大きな支障を与えないよう、極力内部の空間を取るという思想で設計いたしました。
これで印刷時間もだいぶ現実的な数字になり、1パーツ辺り10時間を切るくらいまでになりました。
そこで、仮部品として半分だけ印刷して実際に当てはめてみました。
感触としては良い感じだったんですけれども、私、ケチ臭いのでもう少し印刷時間を短縮できないかと思い、更に改良することとしました。
そして出来上がったのがこちらです。微妙に印刷時間は短くなりました。これで行けるだろうと思いフルで印刷してみました。
その結果、一部骨組みが折れてしまいました。勿体ないので、何とかホットナイフで修正します。
そして上側の部品もできたので取り敢えず車体に取り付けてみました。
そうすると、下側のブラケットが風向調整のリンクに干渉してしまい、リンクが少ししか動かせない状態となってしまいました。
せっかく行けると思ったのですが、車体に組み付けると難しいですね。
今回はここで終わりにして、次回はこの丸い立ち上がりのところの径を小さくしてみようと思います。
ということで、本日もご覧いただき有り難うございました!
行野明設計工房
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑧~(温度調整ダイヤル編②)
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑧~(温度調整ダイヤル編②) https://t.co/fuWTqYMtlf @YouTubeより #パジェロミニ #H56A #三菱自動車 #インパネ改造 #H58Aエアコン操作パネル流用 #H81Wエアコン操作パネル流用 #3Dプリンター #3Dモデル
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2021年2月11日
こんばんは。
行野明設計工房です。
本日は前回からの続きで、温度調整ダイヤルを機能させるためのリンク機構を検討していきたいと思います。
余談なのですが、リンク機構の作成が完了するまでは、このような感じで針金を使用しフラップを固定して何とか凌いでいました。暑いなと感じた時は、ブロアーの風量で調整していました。
ということで、まずはどういう配置にするのかを検討した上で進めることにしました。このような感じで、軌跡を描きながら最適な配置を求めていきます。
線がいっぱいで分かりづらいと思いますが、このような感じでリンクの動きを確認しています。
そして完成したのがこちらですね。ワイヤーの引張度合いを調整するためにカムのような形にしてみました。しかしながら、これに問題がありまして戻り側が上手く動かないのです。
なので、また他に手立てがないか考えてみました。
そして数パターンほど検討した後、いきなり最終版に行くんですけれども最後はこんな感じに落ち着きました。
カムのような感じのものは実現が難しかったので無難にリンク機構にしました。本当は操作パネル内に収まる薄さにしたかったのですが、なかなか実現が難しくナットが少し飛び出てしまいました。それと採寸を少しミスしていたので嵩上げ用のスペーサも後で作成しています。
温度調整ダイヤルは、これで何とかうまく動かすことが出来ました!
所々苦肉の策みたいなところもあるのですが、とりあえずはこれで行ってみようと思います。
次回からは、風向調整ダイヤルの検討に入ります。風向調整ダイヤルはかなり難易度が高くて本当に苦労しました。いかに車側を加工せずにうまく機能させられるか。これは設計者としての腕の見せ所かなと思い頑張りましたので、ぜひ次回もご覧頂けますと幸いです。
ということで、本日もご覧頂きありがとうございました!
行野明設計工房
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑦~(温度調整ダイヤル編①)
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑦~(温度調整ダイヤル編①) https://t.co/2mEKSbewib @YouTubeより #パジェロミニ #H56A #三菱自動車 #インパネ改造 #H58Aエアコン操作パネル流用 #H81Wエアコン操作パネル流用 #3Dプリンター #3Dモデル
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2021年1月30日
こんばんは!
行野明設計工房です。
前回は、エアコン操作パネルの配線を行いましたので、今回からワイヤーの処理をどうにかしていきたいと思います。
まずは温度調整ダイヤルですね。これをどうにかして行きたいと思います。
理想としてはこの、ワイヤーが斜めに出て行ってしまうのをなんとかして後ろの方に出て行くようにしたいと思います。
方法としては、カム方式やギヤ方式、ワイヤー方式、リンク方式など様々な手段があるのですが、取り敢えず手軽そうなリンク方式で検討してみることにしました。
その前に、純正のリンク機構がどのような設計になっているのかを分析します。
分析の結果、パネル側も車体側も同じくリンクの半径が26mmになっており、振り角はどちらも90°ぐらいでした。
車体側に温風と冷風をミキシングするフラップが有るのですが、これを上手く動かすためにはリンクの半径や振り角は合わせた方が良いので、純正と寸法を合わせることにしました。
ということで、まず作成したのがこちらになります。
このように4つの部品を作成し、組み立てることとしました。
まずは支柱兼ワイヤー固定用の部品です。
そして、その右上の部品が支柱に取り付くリンクです。
さらにその右上の部品が操作パネル側に付くリンクです。
そして右下にあるのが二つのリンクを繋ぐリンクです。
ということで検討が完了したので、取り敢えず作ってみないと分からないなと思い、3Dプリンタで印刷して組み立ててみました。
それがこちらです。
このような形でワイヤーが出ていく方向を変更することが出来ました。
ただ、この機構には問題がありまして、とりあえず感触を掴むために作ったため、ワイヤーの固定位置からリンクまでの距離が短すぎてしまい、車体側のワイヤーを付けるとフラップを半分以上押し出していました。
これではきっちりと温度調整ができないので、ワイヤーの固定位置からリンクまでの距離をもう少し離す必要があります。
そこで検討してみたのがこちらになります。ワイヤーの固定箇所を少し外側にずらしてみました。
が、これでもまだ距離が足りなかったのでさらに外側にずらしてみました。
それがこちらです。
で、ここでまた新たな問題に直面しました。ワイヤーの固定場所を外側にずらしすぎたせいで、手持ちのワイヤーの中に適当な長さのワイヤーが無いという問題です。このワイヤーは加工が難しいらしく、出来れば加工したく無かったためワイヤーの固定箇所をもっと内側に出来ないか挑戦してみることにしました。
が、今回はここまでとしたいと思います。
本日もご覧いただきありがとうございました。
次回以降も温度調整ダイヤルを動かすための検討をしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
行野明設計工房
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑥~(配線編)
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑥~(配線編) https://t.co/nqVpGCzixA @YouTubeより #パジェロミニ #H56A #三菱自動車 #インパネ改造 #H58Aエアコン操作パネル流用 #H81Wエアコン操作パネル流用
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2020年12月29日
こんばんは!
行野明設計工房です。
ようやく完成したインパネですが、まだまだやることがたくさんあります。その中でもまずはエアコンの操作パネルを機能させなければなりません。ということで今回はエアコン操作パネルの配線作業をしていきたいと思います。
初代パジェロミニと2代目パジェロミニではエアコン操作パネルのコネクタ形状が異なりますので、まずはそこをクリアしなければなりません。
まずは、風量調整ダイヤルになります。幸い初代パジェロミニは110型と呼ばれるコネクタの8ピンタイプを使用しているようでしたので、モノタロウさんでコネクタとターミナルのセットを発注しました。本当は1個だけ欲しかったのですが、セット販売しかなく10個セットのものを大人買いしました(笑)
そして配線ですね。配線はテスターで色々と頑張って調べたあと、実際に色々と繋ぎ変えて何とか上手く動作させることが出来ました。
続いて、エアコンのスイッチですね。初代パジェロミニと2代目パジェロミニの違いとして、エアコン動作時に光るランプの有無があります。
このランプを光らせたかったのですが、黒い配線をどう繋げば良いのか分からず、とりあえず緑の線と青の線だけ繋いでいます。
(後日、黒い配線はアースに接続すれば良いことが分かりました。また、ランプに関しては仕入れた中古品は全て球切れしていたため、デフォッガースイッチより移植しました)
因みにですね、エアコンスイッチの配線コネクタも初代パジェロミニは110型でしたので、こちらはエーモンさんのものを使いました。
そして続いては照明用の配線ですね。これもですね初代パジェロミニは110型のコネクタでしたので、ターミナルを取り外してコネクタだけにした後、2代目パジェロミニの配線を途中で切って110型のターミナルを付けてコネクタに挿しました。
後は、デフォッガーの配線ですね。これはですね、コネクタやターミナルの形状が特殊で市販品で見つけることが出来なかったため、三菱ディーラーさんに頼んで取り寄せて頂きました。コネクタとターミナルの型番は下の方に記載していますので、そちらをご参照頂けますと幸いです。
ということで、配線はこれで完了しました。
続いてダイヤル関係ですね。まず内外気の切替レバーは、確かH81W、初代ekシリーズの物を使用した気がします。
2代目パジェロミニの物は若干短かったので、私が仕入れた操作パネルの中で一番ワイヤーが長かったekの物を使用しました。
ただ、操作パネルの位置的にワイヤーへの負担が掛かっているためか、元々の操作パネルより若干操作に力がいるので、そのうち何とかしたいと思っています。
続いては温度調整のダイヤルですね。これはそのまま取り付けようとするとワイヤーの曲がり具合がキツ過ぎるので操作パネル側を改造する必要がありました。
あと、風向ダイヤルですね。これも、そのまま取り付けようとするとワイヤーの取り回しに無理が生じてしまうので、車体側の改造が必要だと分かりました。
次回からは、温度調整ダイヤルと風向ダイヤルが上手く動くように対策を検討していきたいと思います。
【使用部品】
• H58A用エアコン操作パネル
※動画内ではH81W型ekスポーツ用の操作パネルを使用しています。
・H81W用内外気切替用ワイヤー
・BRIDGE:平形端子250型カプラー (モノタロウ注文コード:44166728)
※風量ダイヤル用
・エーモン工業:【3354】 カプラー用端子セット250型
※風量ダイヤル用
・エーモン工業:【1124】 カプラー4極(ロック式)
※A/Cスイッチ用
・三菱自動車工業:MU801445V
※デフォッガ用カプラー
三菱自動車工業:MU800645V
※デフォッガ用ターミナル
ということで今回もご覧頂きありがとうございました!
それではまた次回よろしくお願いいたします。
行野明設計工房
【悲劇、そしてダクト製作最終回へ】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑤~
【悲劇、そしてダクト製作最終回へ】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑤~ https://t.co/tosuUP4dxD @YouTubeより #パジェロミニ #H56A #三菱自動車 #インパネ改造 #3Dプリンター #3Dモデル
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2020年12月13日
こんばんは!
行野明設計工房です。
前回設計が完了した部品達なのですが、これを組み合わせた時に悲劇的な結末に至りました。
なんと、ハザードスイッチの奥行きが長すぎて配線が行えないことが発覚しました。
実は、この1週間後にディーラーさんで車の点検をして頂く予定だったので、ここでダッシュボードを組み付けできないとなるとかなり危機的な状況となります。
ダッシュボードが無い状態で公道を走るわけには行きませんし、ダッシュボードをまた取り外すのも大変なので、仕事終わりに必死で設計変更するしかありません。
ということで仕事から帰宅後、夜はもちろんのこと朝も早起きして設計を行い、昼夜問わず印刷を行い何とか改良版が完成しました。
それがこちらです。
吹き出し口の右側にあったハザードスイッチを、吹き出し口の間へ設置することにしました。
こうすることで配線も問題なく行うことが出来ました。
裏側はこのような感じです。
因みに内部はアルミテープで補強しています。
あと、部品同士の接合は、ホットナイフで溶着しています。
なお、純正ダクトとの接合もアルミテープを内側と外側から貼り付けたのですが、後々考えるとこれは失敗だと思います。
理想的には、今回作ったダクトと純正ダクトがハマり合う構造にしないとおそらくアルミテープが剥がれてきてしまって空気が漏れると思います。
ただですね、気付いた時にはダッシュボードを車に取り付けてしまっていたので、少なくとも来年のゴールデンウイークくらいまではこのままにしておこうと思います。
そして吹き出し口はこのような形にしました。
ハザードスイッチが少し斜めになっているため気になりますが仕方がないですね。
前から見るとこのような感じです。
後ろから見るとこのような感じです。
ここからはダッシュボードやセンターパネルの加工に移っていきたいと思います。まずはダッシュボードですね。
ダッシュボードは途中までホットナイフで切っていたのですが、なかなかうまく切れないため途中からはノコギリを使いました。
本当はリューターを使うべきだったのかもしれませんが、この時は使う気になれなかったためこの方法にしました。
そして、このような形でようやくディスプレイオーディオ用のスペースが確保できました。
センターパネルはホットナイフで加工しました。これは加工前ですね。
このような感じで、切る箇所が分かるようにマスキングテープを貼り付けました。
これが加工後ですね。
そして完成した全体像がこちらです。
ディスプレイオーディオを買うまでは、暫定措置として少し前に話題だったファーウェイさんのタブレットを両面テープで貼り付けておきました。
ということで、無事に点検に間に合い、この状態でディーラーさんに点検頂きました。
(めでたしめでたし)
それでは、ここまでご覧頂きありがとうございました。
次回からは、操作パネルを機能させるために色々と改造していきたいと思いますので、また次回も宜しくお願いいたします。
ではおやすみなさい。
行野明設計工房