【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑨~(風向調整ダイヤル編①)
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑨~(風向調整ダイヤル編①) https://t.co/3O5JJQN3pN @YouTubeより #パジェロミニ #H56A #三菱自動車 #インパネ改造 #H58Aエアコン操作パネル流用 #H81Wエアコン操作パネル流用 #3Dプリンター #3Dモデル
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2021年3月23日
こんばんは!
行野明設計工房です。
本日は、エアコンパネルの最終にあたる風向調整ダイヤルを上手く機能させるべく検討していきます。
風向調整ダイヤルを機能させるにあたっての障壁が、パイプの上側にワイヤーが出るところになります。
これを何とかしてパイプの下側から出るようにしたいと思います。
いろいろな案があるかと思うのですが、風向調整のリンク機構周辺を観察しているとブロアモーターの取り付け穴を活用すれば何とかなるんじゃないかと思いまして、ここに共締めする想定で部品を検討していく事にしました。
ということで、早速ブロアモーターを取り外して採寸し、部品を検討していきました。
最初に作成したのがこちらになります。印刷時間とフィラメントの量を削減しようと、このような感じで作りました。マウント部はフィラメントの削減はもちろんなのですが、モータから発生する熱がこもらないようにスリットを入れています。私には何だかパルテノン神殿みたいに見えてしまいました(笑)
採寸が難しかったため、後で調整できるようにベース部は分割式にしました。
早速印刷しようとCuraでスライスしたところ、なんと印刷時間が20時間を超えていました。
流石に20時間以上もプリンタを動かし続けるのは怖かったため、もっと印刷時間を削減できる方法は無いか検討してみました。
そして次のバージョンがこちらになります。これは、シンプルに円形にしてしまえば印刷時間が減るのではないかと思い作成したものになります。
ただですね、世の中はそんなに甘くはなかったです(笑)
これも大幅に時間が掛かってしまうため断念しました。
更に検討を進め、続いてはこのような形状のものを検討しました。
斜めに傾斜させることで強度を持たせつつ、サポート材は極力省き、モータの冷却性にも大きな支障を与えないよう、極力内部の空間を取るという思想で設計いたしました。
これで印刷時間もだいぶ現実的な数字になり、1パーツ辺り10時間を切るくらいまでになりました。
そこで、仮部品として半分だけ印刷して実際に当てはめてみました。
感触としては良い感じだったんですけれども、私、ケチ臭いのでもう少し印刷時間を短縮できないかと思い、更に改良することとしました。
そして出来上がったのがこちらです。微妙に印刷時間は短くなりました。これで行けるだろうと思いフルで印刷してみました。
その結果、一部骨組みが折れてしまいました。勿体ないので、何とかホットナイフで修正します。
そして上側の部品もできたので取り敢えず車体に取り付けてみました。
そうすると、下側のブラケットが風向調整のリンクに干渉してしまい、リンクが少ししか動かせない状態となってしまいました。
せっかく行けると思ったのですが、車体に組み付けると難しいですね。
今回はここで終わりにして、次回はこの丸い立ち上がりのところの径を小さくしてみようと思います。
ということで、本日もご覧いただき有り難うございました!
行野明設計工房