【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑦~(温度調整ダイヤル編①)
【エアコン操作パネルを動かす!】 ~パジェロミニのインパネ改造計画⑦~(温度調整ダイヤル編①) https://t.co/2mEKSbewib @YouTubeより #パジェロミニ #H56A #三菱自動車 #インパネ改造 #H58Aエアコン操作パネル流用 #H81Wエアコン操作パネル流用 #3Dプリンター #3Dモデル
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2021年1月30日
こんばんは!
行野明設計工房です。
前回は、エアコン操作パネルの配線を行いましたので、今回からワイヤーの処理をどうにかしていきたいと思います。
まずは温度調整ダイヤルですね。これをどうにかして行きたいと思います。
理想としてはこの、ワイヤーが斜めに出て行ってしまうのをなんとかして後ろの方に出て行くようにしたいと思います。
方法としては、カム方式やギヤ方式、ワイヤー方式、リンク方式など様々な手段があるのですが、取り敢えず手軽そうなリンク方式で検討してみることにしました。
その前に、純正のリンク機構がどのような設計になっているのかを分析します。
分析の結果、パネル側も車体側も同じくリンクの半径が26mmになっており、振り角はどちらも90°ぐらいでした。
車体側に温風と冷風をミキシングするフラップが有るのですが、これを上手く動かすためにはリンクの半径や振り角は合わせた方が良いので、純正と寸法を合わせることにしました。
ということで、まず作成したのがこちらになります。
このように4つの部品を作成し、組み立てることとしました。
まずは支柱兼ワイヤー固定用の部品です。
そして、その右上の部品が支柱に取り付くリンクです。
さらにその右上の部品が操作パネル側に付くリンクです。
そして右下にあるのが二つのリンクを繋ぐリンクです。
ということで検討が完了したので、取り敢えず作ってみないと分からないなと思い、3Dプリンタで印刷して組み立ててみました。
それがこちらです。
このような形でワイヤーが出ていく方向を変更することが出来ました。
ただ、この機構には問題がありまして、とりあえず感触を掴むために作ったため、ワイヤーの固定位置からリンクまでの距離が短すぎてしまい、車体側のワイヤーを付けるとフラップを半分以上押し出していました。
これではきっちりと温度調整ができないので、ワイヤーの固定位置からリンクまでの距離をもう少し離す必要があります。
そこで検討してみたのがこちらになります。ワイヤーの固定箇所を少し外側にずらしてみました。
が、これでもまだ距離が足りなかったのでさらに外側にずらしてみました。
それがこちらです。
で、ここでまた新たな問題に直面しました。ワイヤーの固定場所を外側にずらしすぎたせいで、手持ちのワイヤーの中に適当な長さのワイヤーが無いという問題です。このワイヤーは加工が難しいらしく、出来れば加工したく無かったためワイヤーの固定箇所をもっと内側に出来ないか挑戦してみることにしました。
が、今回はここまでとしたいと思います。
本日もご覧いただきありがとうございました。
次回以降も温度調整ダイヤルを動かすための検討をしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
行野明設計工房