【悲劇へのカウントダウン???】 ~パジェロミニのインパネ改造計画④(詳細検討編その3)~
【悲劇へのカウントダウン???】 ~パジェロミニのインパネ改造計画④(詳細検討編その3)~ https://t.co/peKWYLSkoK @YouTubeより #パジェロミニ #H56A #インパネ改造 #3Dプリンター #3Dモデル
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2020年12月7日
こんばんは!
行野明設計工房です。
今回はですね、前回、設計が完了したダクトの印刷を行っていきたいと思います。
と、その前に前回の動画で話忘れていたことがありました。
ダクトの設計を行っている際、なかなか形状が合わなくて作り直しを繰り返していたのですが、「ちょっと待てよ試作で簡易的な部品を作って形を合わしこんでいけば良いのでは?」と閃いたんです。
その試作部品たちがこちらですね。
まずは凄く簡易的な部品を作りました。
その後、より現物に近い形のものを作っていきました。
この試作のお陰でですね、何とかぴたりと合う形のダクトが完成しました。
ホントね、採寸って難しいですね。
と同時に、自動車メーカーの方々は凄いなぁと思いました。こんなに複雑な形状のものを設計されているので。ホントに尊敬します。
ということで印刷した部品の紹介をしたいと思います。センターの部品はこんな感じになります。
で、運転席側の部品はこんな感じです。
助手席側の部品はこんな感じです。
と、ここでお気付きの方も居られるかと思いますが、実は材料を変更しました。
PETGからロングセルと言うメーカーのポリカーボネート製フィラメントに変更しました。
これ、何故かと言いますと、PETGよりもポリカーボネートの方が耐熱性と難燃性に優れているためです。ただ、ロングセルさんのフィラメントはポリカーボネートにしてはすごく安価なうえ印刷温度も低かったので本当にポリカーボネートなのか少し心配ではあります。
妻には絶対にやめるように言われたのですが、心配なので念の為ですね、2つのフィラメントの燃焼実験を行いました。結果としてはどちらも燃え盛ることもなくすぐに火が消えることを確認しました。
ただ、ロングセルさんのポリカーボネートは、燃やした時の匂いが若干気になったので、本当に車の内装として使用していいのか少し心配になっています。
逆にPETGの方は匂いが臭くなかったので、実はPETGの方が良かったのかもしれません。
そして純正のダクトと超人合体!?させたのがこちらになります。
いやあホントに長かったのですが、これでようやく完成です。
(めでたしめでたし)
ダクトが完成したので、次は吹出し口の設計をしていきたいと思います。
実はここでカミングアウトすると、ダクトの設計よりも吹出し口のプレ設計の方が早く完了してまして、このプレ設計をしていた吹出し口を使ってダクトの設計を行っていました。
ちなみに吹出し口も形状にミスがあり干渉して上手くつかなかったので切ったり削ったりしましてようやくダッシュボードを元に戻せる状態まで漕ぎづけました。
ここでエアコンの操作パネルやハザードスイッチの事も検討していきたいと思います。
操作パネルは初代EKワゴンやミニキャブ、パジェロミニ等に使われていたこちらのパネルを使うことにしました。
そしてハザードスイッチは吹出し口の横に付けたいので、ハザードスイッチは他の車から流用しようかと色々調べました。
ところがあまり良いのが無くてですね、結局純正のものを縦にして使うことにしました。
ただこれだとハザードスイッチのマークが横を向いてしまうので何とかしなければなりません。
そこで、ハザードスイッチの上に他の車のスイッチを加工して取り付けすれば良いんじゃないのかと思いまして。
それでパジェロミニ繋がりで2代目パジェロミニのスイッチを加工することにしました。
これがスイッチと取り付けのための部品です。
スイッチはバラしたあと少し加工して、固定は仕方が無いので天下の両面テープで固定しました。
で、この後悲劇が起きました。
その悲劇の内容はまた次回にします。
ということで、ここまでご覧頂きありがとうございました。
また次回も宜しくお願いいたします。
【計画難航中...】 ~パジェロミニのインパネ改造計画③(詳細検討編その2)~
【計画難航中...】 ~パジェロミニのインパネ改造計画③(詳細検討編その2)~ https://t.co/Hl88zRlfgH @YouTubeより #パジェロミニ #H56A #インパネ改造 #3Dプリンター #3Dモデル
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2020年11月29日
こんばんは!
行野明設計工房です。
前回、本格的にダクト設計を開始したのですが、問題にぶち当たり方針転換を余儀なくされました。
今回は、方針を新たに進めていきたいと思います。
パジェロミニのインパネ内部を見るとある事にお気付きになるかと思うのですが、そうインパネの左右に大きなスペースがあるんですよね。
この左右にある大きなスペースを活かしてダクトを通していきたいと思います。
左右にダクトを通すためにはダクトを大胆に切ってしまってセンター部を作り変えなければなりません。
で、センター部を切る前提で設計を進めたのがこちらになります。「どこかで見たことがあるような」と思われた方は鋭いですね。そうです、私のアイコン画像のモデルなのです。
どうです?
なかなか良い感じではないでしょうか?
我ながらかなり頑張りまして、今までここまで複雑な3Dモデルは作ったことが無かったのでかなり苦労しました。特にシェルという中をくり抜くコマンドが上手く行かなくて、何度もやり直して何とか形に出来ました。
そして、いい感じに仕上がったと思ったので、善は急げ?とのことで本番用のPETGで印刷してみました。
で、出来たのがこちらです。
裏側から見た方が分かりやすいですかね。
熟考したつもりだったのですが、この形状は厳しかったようで失敗しました。
ということで今度はカットする場所を変えて印刷してみました。
それがこちらですね。やはりPETGだと糸引きが凄くて毛もくじゃらです。
裏側はこんな感じですね。
で、車体側に付けてみました。それがこちらですね。
「えっ!?」と言葉を失ったのですが、失敗が発覚。
パイプの部分と干渉して浮いてしまいました!
ショックを引きずりつつ、新たな形状のものを検討します。
そして、パイプとの干渉を避けるためにダクトの形状を変更したのがこちらになります。今度はどうでしょう。カクカクしててイケてませんかね?
えっとですね、これは途中で設計を諦めました。オーディオを入れたときに、ダクト内側の斜めになっている部分がオーディオに干渉する可能性があることに気付いたためです。
そして、斜めの部分を無くしたのがこちらになります。
今度はホント良い感じに仕上がりました。これでもう完璧だと思いまして、また印刷しました。それがこれです。
どうでしょう、良い感じではないでしょうか?
残念!ダメでした。金属の板に見事に当たってしまい取付けできませんでした。ホントどうしようかと思いまして、かなり絶望してしましました。もうだめなのかなと。しかし、これを作ったときにはもうダクトを切ってしまっていたんです。ダクトを切ってしまったからには後戻りはできません。
ちなみに切ったダクトはこちらになります。
このダクトは普通のカッターで切りました。
ダクトは薄いので普通のカッターでも割と簡単に切れました。
何とか気を保ちつつ、再度設計し直しました。
それがこちらになります。
空気がなるべく通るように断面積を最大限に確保しつつ、干渉する部分を避けて設計しました。
もう、これで完璧です!
と思ったところ、また新たな壁にぶち当たりました。
ということで、今回はここで力尽きてしまったので、また次回にしたいと思います。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。
ではまた次回。
行野明設計工房
【続・一大プロジェクト???】 ~パジェロミニのインパネ改造計画②(詳細検討編)~
【続・一大プロジェクト???】 ~パジェロミニのインパネ改造計画②(詳細検討編)~ https://t.co/oAWW3mH7YJ @YouTubeより #パジェロミニ #H56A #3Dプリンター #3Dモデル
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2020年11月23日
皆さんこんばんは!
行野明設計工房です。
本日は、前回の続きで初代パジェロミニのインパネ改造計画の詳細を検討していきたいと思います。
とりあえずダッシュボード内がどんな形状になっているのか観察しつつ、実現の可能性を探って行きたいと思います。
これがセンターパネルの裏側になります。この写真の左側が運転席側、右側が助手席側になります。ねずみ色の部分がダッシュボード本体になります。シルバーの部品が金属製のオーディオブラケットになります。そして黒い部品がエアコンダクトになります。
(お気づきの方もおられるかと思いますが、ダッシュボード内の写真を撮り忘れていたため、ダクト切断後に撮影しました。)
当初は、エアコンダクトの下側に穴をあけて、延長用のダクトを作って吹き出し口の位置を下げれないかと設計してみました。
それがこちらになります。
設計や印刷の難易度が低く材料も節約できるため、とりあえず試作としてPLAで印刷してみてみました。
印刷したものがこちらになります。
方向性としては良いと思ったもののスペース的にもう少し確保したかったので、ダクトをもっと薄くできないかと模索してみました。
そして模索したのがこちらですね。
助手席側の側面からも空気が入るように改良しました。また、ダクト自体は内寸で5mmくらいになるようにしてみました。
ただこれはですね、空気の分配に不安があったため、もう少し運転席側のダクトにも空気が流入できるようにならないかと更に検討してみました。
それがこれですね。
安直なんですけれども、運転席側にもダクトを延長しました。
これで行けるだろうと思いまして、今度は本番用のPETGで印刷してみました。それがこれですね。
なかなかいい感じになったんじゃないのかなと思い、とりあえず仮で既存のダクトにあてがいつつイメージを膨らませてみました。
そうするとこれは、空気の分配やスペース面、既設ダクトとの接合等、様々な面で難易度が高いと感じ、もう少し空気を上手く分配しつつ、スペースも確保し、既設のダクトとも上手く接合できるように方針を大きく転換しなければならないことを悟りました。
次回は、方針転換後の記事を上げられればと思います。
ここまでご覧頂きありがとうございました。
では、また次回宜しくお願いいたします。
行野明設計工房
☆一大プロジェクト始動???☆【快適計画】~パジェロミニのインパネ大改造計画(構想検討編)~
【一大プロジェクト始動???】~パジェロミニのインパネ改造計画①(構想検討編)~ https://t.co/aLdY7dhDkS @YouTubeより
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2020年11月16日
皆さんこんばんは!
行野明設計工房です。
本日は、初代パジェロミニのインパネ。これがもう四半世紀以上も前のインパネなので、あることが我慢できない。
そう、えっ、なんだと思います?
そう、オーディオの位置が低いのです。
オーディオだとまだ良いのですが、ナビを付けたときに画面が下過ぎて危ないんです。
私、過度のグーグルマップ信者でして、何とか将来的にはAndroidauto対応のオーディオを導入したいと思っていまして、この位置ですと見にくいため、現代の車のようにモニターを特等席に持っていきたいのです。ということで、この特等席にあるエアコンダクトを移設できないかチャレンジしてみたいと思います。
まずは配置の構想検討です。
下手くそな絵で恐縮なんですけれども、この4案を検討してみました。
で、勿体ぶらず結論から言うとB案にしました。
では、なぜ私が他の案にしなかったかと申しますと、まずA案ですね。
A案は、ダクトの設計しやすさにおいてはB案を上回る良い配置だったんですけれども、パジェロミニには欠点がありまして、インパネ上部とエアコンユニットの間、端的に言うと奥行があまりなくてですね。どう頑張っても160mm程度しか確保できないんです。160mmというと鋭い方はご存じかと思うのですが、そう、一般的なCDドライブが付いたオーディオは大体奥行きが160mmなんですよね。
それから、1DINでフローティングタイプのディスプレイオーディオ、これもですね奥行きが160mm以上の物しかなかったと思います。
これだと裏側の配線の取り回しなんかを考えると、インパネから50mm程度は手前に飛び出させないといけないんですよね。
特にフローティングモデルだとただでさえモニターが前に出っ張っているので揺れの対策が非常に厳しいだろうなと思ったのと、ディスプレイがそんなに手前に出てこられたら威圧感が凄いだろうなと思いましてA案はやめました
続いてC案ですね。C案はA案以上に奥行きが無い。パジェロミニのダッシュボードをバラされた方は分かるかと思うのですが、エアコン操作パネルのちょうど裏側にダッシュボード取付け用のパイプが通っているおりそれが邪魔をして奥行きが確保できません。流石にパイプを切る勇気はなかったのでこれもやめました。
次はD案ですね。これはですね、パジェロミニに乗られている方はご存じかと思うのですが、パジェロミニにはインパネ上部にマルチメーターが付いているモデルがあるんですよね。
このマルチメーターを固定するための鉄板が邪魔をしてエアコンダクトを通すにはかなり大掛かりな改造が必要になるんですよね。あとこれも奥行きが思ったほど取れないのでやめることにしました。
なんか全部奥行きがらみだったんですけれども、一番難易度が低いB案が妥当かなとの結論に至っています。
B案ですとカロッツェリアのDMH-SZ700やアルパインのDA7、さらにもしかしたらケンウッドのDDX5020Sも運よく入るかもしれないので、まだ先の話にはなるのですが特等席に取付け出来たらいいなと思います。
ということで長くなりそうなので今回はここまでにします。
次回以降はさらに詳細な検討を重ねていきたいと思います。
ではまた次回!
行野明設計工房
【快適計画】始動!~パジェロミニを傷物に???3Dプリンタでエアコンフィルターを後付け~
【快適計画】始動!~パジェロミニを傷物に???3Dプリンタでエアコンフィルターを後付け~ https://t.co/ZcNK844nzu @YouTubeより
— 行野明設計工房:いのあせっけいこうぼう (@Inoatecment) 2020年11月8日
初めまして。
行野明設計工房です。
へたくそな絵で大変恐縮ですが、この初代のパジェロミニに対して3Dプリンタを駆使しながら最近の車には付いているある快適装備を取り付けてみたいと思います。
それが今や軽自動車にでもついているカーエアコン用のフィルター。これを付けてみます。
まずは、エアコンフィルターの選定からしていきたいと思います。
パジェロミニのエアコン吸気口は、寸法がだいたい150mm四方で厚さが20mmくらいになります。
この寸法に合うエアコンフィルターを探してみたのですが残念ながら見つかりませんでした。
いろいろと模索しながら、まずはこのようなファンネル状の物を検討してみました。
しかし、これでは分厚すぎて取り付け出来ませんでした。
続いてはこのような形状のものを検討しました。
こちらは空気の流れ的に良くないと思われ、おそらくグローブボックスと干渉します。ということで、更に別の形状を検討しました。
検討を重ね最終的に完成したのがこちら。
自動車関連の某SNSで見つけた記事を真似してしまいました。エアコンフィルターをハサミやカッターでカットし、150mm四方に加工しました。
このフィルターは、ekワゴンやアイ用として売られているモノタロウさんの活性炭入りフィルターなのですが、活性炭がボロボロこぼれてきてきたので、もし同じことをされる方は掃除できる場所や新聞紙の上で作業されることをお勧めします。
車体側のブラケットは、空気の圧力にフィルターが負けないよう、出口側をTの字にしました。
入り口側は、フィルターが入りやすいようにガイド状にしています。
加えて、空気がきれいに流れるように内外気を切り替える装置のところにはこのような板を取り付けました。
隙間は、定番のアルミテープチューンを施しておきます(笑)
続いて、フィルターが出し入れできるように唯一の車体側加工に取り掛かりました。
今回はリューターを使って切ってみました。
普段は主にホットナイフを使用しているのですが、回転する工具は緊張しますね。
あとは、蓋ですね。蓋はこのような感じの物を作りました。
少しでも印刷時間を削減したくて中をくりぬいてみたのですが、結局サポート材が必要だったのでそれほど時間の削減にならず時間が掛かりました。ということで完成しました。これで、花粉症持ちの私でも快適なドライブが楽しめるようになったかなと思います。ここまでお読み頂きありがとうございました。次回はまた3Dプリンタを使って、別の事にチャレンジしてみたいと思います。
それではまた。
行野明設計工房